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「関西万博開幕!!」

2025年4月13日(日)に関西万博が開幕しました。2025年10月13日(月)のスポーツの日(祝日)の閉幕まで関西地区は国際色豊かな街として彩られます。参加国は158ヶ国でテーマは「いのち輝く 未来社会のデザイン」です。サブタイトルは、Saving Lives(いのちを救う)、Empowering Lives(いのちに力を与える)、Connecting Lives(いのちをつなぐ)です。
万国博覧会は、新技術の実証実験をしたり、紹介し、未来に影響を与えます。現在、混沌としている世界にあって、一筋の光となって、平和な世界に向かえばと思ってます。まず、私が注目したのは、エネルギーです。資源エネルギー庁より以下の情報がありましたので、紹介します。
一部のパビリオンでは、スタッフが「スマートウェア」(豊田合成株式会社、セーレン株式会社の協業製品)を着用してます。このスマートウェアは、フィルム型のペロブスカイト太陽電池をウェアの背中に貼り付けて、太陽光で発電した電力で作業着に備え付けられたファンを回したり、スマホを充電したりします。このスマートウェアに貼り付けられたペロブスカイト太陽電池で発電する発電量は、市販の空調ベストが1回の充電で4時間程度ファンを駆動するのに対し、ペロブスカイト太陽電池のウェアは、2倍の約8時間使い続けることができます。このウェアが、万博をきっかけに日本に普及すれば、暑い日本の夏は、いつでもどこでもファンで涼しくできるウェアを身にまとって快適に過ごせ、スマホやパソコンの電池切れの心配もなくなります。近い未来に身近になりそうな感じです。
スマートウェア以外にも関西万博の西ゲートのバスターミナルに、積水化学工業株式会社が作成した世界最大のペロブスカイト太陽電池が設置されてます。曲面のバス停の屋根の上に約25メートルにわたって設置され、蓄電した電力を夜間のLED照明に利用する大規模実験が行われています。
ペロブスカイト太陽電池は、これまでのシリコン系の大洋電池と比べて、薄型、軽量で曲面にも搭載しやすい柔軟性があります。さらに主な原材料がヨウ素であることも日本に追い風です。資源の無い日本ですが、ヨウ素はあります。ヨウ素は日本で生産可能です。石油やガスは、輸入に頼り切っていますが、ヨウ素は日本が、世界シェアの3割を握ってます。やはり、使いこなさないと技術の進歩はないです。多少高いかもしれませんが、日本で使いこなし、世界に普及させましょう。
その他、今回の関西万博では、水素を積極利用しています。万博会場(夢洲(ゆめしま)、ユニバーサルシティポート、大阪市街地の中之島を結んで遊覧航行する「まほろば」は、水素燃料電池で航行する船です。岩谷産業株式会社が開発した「燃料電池」と「蓄電池」のハイブリッドで航行する日本初の客船で、船の定員は150人、1日5往復の運航です。音が静かで、匂いがないので、快適な船旅になりそうです。
関西万博には、勉強してから行くのが良いですね。新技術がどうやって生まれたのか、これからどう普及させていこうかを考えてみるとよいと思います。エネルギー以外にもアンドロイドや空飛ぶ車、IPS細胞で作った心臓など新技術が軒並み紹介されてます。是非、暑い夏に背中にペロブスカイト太陽電池を貼り付けたスマートウェアを着て、関西万博を見たいですね。皆様、地球にやさしい技術で持続可能な社会を模索していきましょう。