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コラム

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持続可能な社会のビジネスについて!!

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 9月7日の日経新聞の記事に、「伊藤忠が中古航空部品」という題名でアイルランドのキリック・エアロスペースの株式の45%を取得し、持ち分法の適用会社にしたということです。キリック・エアロスペース社は、航空機の機体やエンジンの部品販売をしてます。投資の背景には、世界的に飛行機の機体不足で維持保守のニーズが高まっている為です。機体の痛みが激しく、維持保守ができなくても再利用が可能な部品があれば、それを取り出して売りに出すこともしています。
 現在は、SDGsの世の中なので、ビジネスでリサイクルの流れができつつあるのは、珍しいことではありません。航空機ビジネスでは、アフターマーケットの需要が高まってます。航空機を使うビジネスでは、機体不足の他、燃料費・原材料費の高騰があり、新機種にするニーズが弱まってます。また、ボーイング737MAXの事故による減産がこの流れに拍車をかけてます。アフターサービスまで含めたビジネスは、航空機ビジネスだけでなく、他の分野でも顕著に広がってます。例えば、パソコンやサーバですが、販売だけでなく、キッティング、設置、運用保守まで含めての提案にしないと、ビジネスの提案になりにくい時代です。販売だけでなく、運用保守までをお客さんは望んでます。
 1点、循環ビジネスを思い出しました。日立製作所がイギリスで展開しているサブスクリプション型バッテリーの提供ビジネスです。2021年11月に発表している事業なので、今は、軌道に乗っていると思います。本ビジネスは、日立とイギリスの最大のバス事業者ファースト・バス社が戦略的パートナーシップを締結した話です。日立は、このパートナーシップを通じて、スコットランドのグラスゴー地域にあるファースト・バスのEVバス向けに「サブスクリプション型バッテリー」や「スマート充電ステーション」を提供しました。当初は、148台のEVバスの運用サービスをしましたが、今は増えていると思います。このビジネスは、バッテリーの最低限の状態を保証し、いつでも走れるバスを提供することです。充電ステーションでは、バッテリー交換をし、交換したバッテリーには、太陽光発電等で発電した電気を蓄電池経由でバッテリーに充電します。これはつまり、SDGsの流れに乗ったサービスです。CO2削減効果も期待できます。
 循環ビジネスは、ハードだけのビジネスではなく、セールスフォースの様な販売管理ツールについても、ソフトの導入だけでなく、うまく活用できる様にする運用保守までの提案を求めるお客さんが増えてます。入れ替え需要も吸収できるので、一から十までできる事業者にとっては有り難い話かもしれません。
 ハード・ソフト含めて、購入した商品に対し永く活用しようする動きが、活発になりつつあるように思えます。良いものを永く効率的に使うのは、非常に良いことだと思います。地球温暖化を防止するためにも、SDGsを意識したビジネスを我々は提案していく必要があると思ってます。皆さん、商品の提案だけでなく、運用保守まで見据えた提案を目指していきましょう。グリーントランスフォーメーション(GX)の第一歩ですね。皆様、頑張りましょう!!

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