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コラム

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GNP復活への道!!

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  10月12日の日経新聞の記事に、「工場進出、16都道府県で増加」というタイトルで半導体誘致や国内回帰をしている工場について記載がありました。茨城県は高速道路網と積極的な用地開発で2023年は、2010年の工場進出数の2倍に伸ばしてます。工場の進出数は2010年の進出数から36件増やし、75件でした。茨城県は、1999年から凍結していた工場用地の新規造成を2021年に解禁してます。つくばみらい市に「圏央道インターパークつくばみらい」を整備しました。東京都心から40キロメートル圏で首都圏中央自動車道のインターチェンジが近いという魅力があります。
 工場の進出には、円安の他、国内での安定供給、海外の人件費の高騰、物流の法改正で運転手不足、輸送費の高騰など様々な要因があります。国内の工場で製造し、国内消費の他、海外に輸出する従来の形に戻れば、GNPは回復します。
 因みに工場進出の伸び率の都道府県ランキングの1位は茨城県、2位は愛知県、3位は岐阜県です。TSMCが進出している熊本県は、立地数14件で増加率は全国10位です。ラピダスが進出した北海道は、増加率は4位でした。
 課題は、工場が進出する造成地が少ないことです。工場誘致に関して、各自治体にノウハウを持っている人材が不足していることがあげられます。工場を誘致するには、その街の治安はもとより、工場の造成地に対し、インターチェンジが近くにあり、輸送に問題はないか?工場が使う水は豊富にあるのか?電気は豊富にあるのか?電気については、最近ではグリーン電力の供給を条件にするメーカーも出てきてます。また、一番の問題は、工場で働く人材の供給です。
 各自治体とも中長期的な計画で工場の誘致を考えないと厳しいと思います。電気と水は、真っ先に考えないといけません。AIを処理するデーターセンターは、電力の消費が大きく、問題になりつつあります。データセンターでない工場も同じように電力の消費量が問題になります。そこに住む各家庭への電力供給は、従来通り当たり前の様に供給しないといけません。
 私が、日立にいた時に2006年くらいだと思いますが、中国に福岡県のミッションで視察に行きました。上海の隣の蘇州に行き、工場用地も見せてもらいました。日本企業に対し、整備されていることをアピールしてました。確かに整備されてましたが、視察途中に停電が起きるなど、電力の供給が不安定でした。そのため、各家庭への送電をやめて、工場に電気を供給することを優先するとのことでした。今では、改善していると思いますが、日本では、各家庭を犠牲にして、電気を供給することはできないと思います。電気の供給は、非常に大切です。
 上記の状況を考えると、工場誘致をする自治体は、中長期的な計画を持って、立地場所、電力の供給、水の供給などを考える必要があります。特に電力は、あれば当たり前ですが、無いと非常に困ります。また、電気料金が高いのも困ります。
 最近、イスラエルとイラン及び中東諸国の状況が怪しくなり、原油、ガスの輸入が懸念される状況です。燃料費高騰が心配されます。安い電力をいかに安定的に入手できるのかを考える必要があります。皆さん、様々な課題がありますが、知恵を出しあって克服し、GNPを伸ばしましょう。
た。

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