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テスラの最大の成長分野は、蓄電事業!!

2024年10月31日のBUSINESS INSIDERのニュースにテスラの売り上げの内訳が記載されてます。テスラは、2024年10月23日に好決算を発表しました。その成長要因は、電気自動車でもなければ、ロケットでもない、蓄電池を含むエネルギー事業です。テスラのエネルギー生成及び蓄電事業の売上高は、2024年第3四半期に24億ドル(3600億円)となり、前年同期比52%の増加です。テスラの自動車販売による売り上げが前年同期比2%の増加と比較すると、エネルギー事業の売り上げの伸びが際立っているのがわかります。まだ、年度が終わっていないので途中になりますが、第3四半期までのテスラの2024年のエネルギー事業の売上高は70億ドル(1兆500億円)を超えており、テスラの全体の売り上げの10%近くを占めます。最終的に総売上高の14%を占めると予想されてます。自動車事業は、最終的に11%と予想されているので、エネルギー事業の方が自動車よりも大きいことになります。
2024年10月24日の日本経済新聞に「テスラ、蓄電池を全国販売 ヤマダと連携。1000店規模」という記事がありましたが、上記の記事を見て、テスラの戦略が理解できました。テスラは、蓄電池だけでなく、太陽光発電(ソーラーシステム)も一緒に販売します。オプションでテスラの自動車の充電器を販売できれば、次の流れでテスラの電気自動車を販売につながります。もしかすると、将来、ヤマダ電気でテスラの電気自動車が買えるかもしれません。
それにしても、さすが、イーロン・マスク氏です。ストーリーを持って、ビジネスに取り組んでますね。一朝一夕に電気自動車を普及させるのが、厳しいということがわかってます。蓄電池を入れるのをきっかけに、ソーラーパネル、電気自動車を買ってもらい、これにソフトウェアのバージョンアップを確実にするために衛星インターネットのStarLink関連の通信網を使用してもらえば、テスラの包囲網は出来上がりです。
上記の動きは、地球温暖化の対策につながります。私も地球温暖化対策をどうするかを課題として、常に考えているので、非常に参考になります。現在の喫緊の課題は、エネルギー問題と水問題です。この2つの課題をどう解決するのかを、我々は考えないといけません。テスラの様に各家庭に蓄電池とソーラーパネルを設置をするのは、一つの解決策だと思います。
ただ、私としては、一戸建てだけでなく、マンションも含めた地域で電力と水を活用することを考えたいと思ってます。テスラはアメリカの広い土地で一戸建てに導入するビジネスモデルを日本に持ってきているので、日本の一戸建てには、適応できるかもしれませんが、マンションや狭い一戸建てには、不適格だと思います。マンションの各戸に蓄電池の導入はできますが、ソーラーシステムや自動車の充電器は各戸での導入は無理です。マンション全体または、町内全体でのソラーパネルの導入や蓄電池の導入を考えないといけないと思ってます。
私としては、解を持っているわけではありませんが、狭い地域で電力と水の問題を解決する時代がすぐそこに来ていると思います。皆さんも一緒に解決策を考えましょう。