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「トランプ大統領が25パーセントの自動車関税を発動!!」

恐れていた事態が到来しました。2025年4月3日にアメリカに輸入される自動車への25パーセントの追加関税が施行されます。日本は、アメリカに販売している車の3分の1が、日本で作られた車になります。3分の2は、アメリカで生産しているため、影響を受けません。ただ、問題はその輸入車の種類です。高級車です。単価が高い為、25パーセントの追加は、ボディーブローの様に利きます。当然、アメリカでの売れ行きは鈍ると思います。フォードやGMも海外から部品を輸入している為、値上げをせざる得ません。被害が少ないのはテスラモーターだけという情報が流れていますが、あながち嘘ではないでしょう。
日本に目を戻します。アメリカに輸入する車は、アメリカ以外の国に振り向けることが必要です。長い目で見ると、これは良いことの様に思えます。アメリカに頼りすぎている危険な状況から脱却できるからです。中国が福島の原発の処理水放出で日本の魚介類の輸入を禁止しました。そのため、漁業者は他の市場を探しました。完全な代替ではないですが、漁業者は中国に輸出することなしでも生きていかれることを証明しました。車は裾野が広い産業なので、漁業の様な状況にはならないと思いますが、アメリカ以外で売っていくことを考えましょう。車の製造人口は、88万人で運送や販売を加えると558万人になります。凄い産業です。その分、喫緊の課題になります。
トランプ政権が関税を撤廃するには、中間選挙で共和党が大負けする必要があります。ただ、今の民主党は共和党を追い詰めることができるのでしょうか??共和党は負けることはあっても、大負けしないかもしれません。やはり、日本はアメリカに頼らずに生き抜くしかありません。
今回の自動車関税で日本に影響を与える金額は13兆円という数字が、3月28日の日経新聞に記載されてました。大きいですね。以前、日本はアメリカ抜きでTPPを実現しました。現在、TPPにはイギリスも加わって、一大マーケットを作ってます。これを活発化させましょう。脱アメリカを実現するには、TPPの国々の購買力を増やしていくのが良いと思います。煩雑な事務処理を簡単にし、TPP内で人口増と産業力アップを図り、TPP以外の地域よりも住みやすい状況を作ることが大事だと思います。TPPの関係国でどうやったら人口を増やせるのか、産業を強くすることができるのか、もっと知恵を絞る必要があると思います。まずは、TPPの関係国の人びとの往来を活発化させ、情報共有を活発化させて、アイデアを出していくことです。特に若い世代の往来は化学反応を起こす可能性があります。
私が、高校時代に留学したオーストラリアは、まだまだポテンシャルがあると思います。人々はのんびりとしてますが、学力のレベルは高く、スポーツも盛んです。また、オーストラリアの砂漠を緑化して、人が住める土地を増やす取り組みをすれば、たくさんの人がオーストラリアに住めます。この問題は、日本だけで物事を考えても、解決できないので、TPP各国の良いところを持ち合って、域内でレベルアップを図っていく。結果として、域内の人口を増やし、産業力をアップさせ、域内の生活レベルを上げるのがベストです。予測不能な未来ですが、頑張るのりしろがあっちこっちにありますね。アメリカは、自国だけで生きていくモンロー主義に向かうと思われます。日本をはじめTPP各国は、EUの様に結束して、相互扶助の関係でアメリカ抜きでも生きていけることを証明しましょう。
皆さん、この状況を楽しみましょう。