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出生数 最小72万人!!

2025年2月28日の日本経済新聞に「出生数最小72万人 社会保障 現役世代に負担」という記事が掲載されました。2024年に日本で生まれた子供の数は、前年比5パーセント減の72万988人でした。9年連続で過去最少を更新しています。政府が進めている少子化対策がうまくいっていないのは明らかです。10年前の出生数は、100.3万人だったのに対し3割減です。政府の想定では、15年早く到達した数字だそうです。婚姻数は2.2パーセント増加の49万999組で、2年連続で50万組を割ってます。
そもそも、どうして子供が減ったのか??子育てする環境が整っていないから??子供を育てにくいから??などの理由が考えられます。若い人たちは、生活の余裕がないからとよく言われてます。しかし、共働きをしているので、金銭的な理由ではないようにも感じます。
2025年3月2日の日本経済新聞に「ビジョンなき街づくりは幻」といy流山市の記事が記載されてました。この記事の内容が参考になりそうです。流山市は、かつては「千葉のチベット」と言われた交通の便が悪い土地でしたが、今では「つくばエキスプレス」の沿線上にあり、子育て世代に人気の街として生まれ変わってます。人口は過去20年間で40パーセント増えてます。流山市の井崎市長は、少子化を問題にするのではなく、その地域を如何に発展させていくかのビジョンが大事だと仰ってます。なるほどですね。私は日立時代に自治体の情報化を提案する営業だったことあり、自治体のことは普通の人よりは詳しいと思います。明確なビジョンを打ち出して進めている自治体は、職員がイキイキしている感じですね。
それにしても、流山市は凄いですね。マンション等の建設で緑が減ったら、その分を植樹して、樹木の面積を補い、街のヒートアイランド化を防いでます。これだけでも住みやすい土地ですね。無秩序に開発が進んだ街は、緑がほとんどない場合があり、そのような街が住みやすい街になれる筈がありません。子育てに至っては、なおさら樹木が必要です。なんとなくですが、緑が少ないと、住んでいる人々の気持ちに余裕がなくなり、治安の悪化につながる危険性があると感じてます。
流山市は仕事をして、子育てをしている家庭に、なにが必要かを考えてます。共働きの家庭は、教育熱心な家庭が多いので、流山市の中学校では、海外に通用する英語、そして論理的思考力を養えるプログラミング教育に力を注いでます。市立の小中学校の児童一人当たりに学習用端末を配布し、デジタル情報系の授業も積極的に取り組んでいます。IT世代の親としては、理解しやすい環境なのかもしれません。
また、流山市は、2021年に待機児童ゼロを達成してます。「つくばエキスプレス」の沿線の2駅(流山おおたかの森駅、流山セントラルパーク駅)が、流山市内にあり、この2つの駅を最大限に活用していることがわかりますね。秋葉原駅まで30分で行ける駅にあることも人気のひとつだと思います。通勤がしやすいこと、住みやすい住環境、児童施設がある、治安が良い。医療施設がある。住民同士のコミュニケーションがとりやすいなど良いことづくめの都市だと思います。流山市は、ライフステージにあわせて住環境を変えれるように、マンションから一戸建てへの移住も促進しています。流山市の職員は縁の下の力持ちとして、活躍している感じです。他の地域も流山市の様な住民が安心できる街づくりを積極的に実施していくと出生率が改善するかもしれません。都心にアクセスしやすく、緑が多く、施設が充実していること、住民同士のコミュニケーションが取りやすいことは、その地域の強みですね。自治体単位で進めるのがよいですが、地域でも進められそうですね。これで出生率が改善できるなら、皆さん取組みましょう。