記事公開日
最終更新日
オーバーツーリズムについて!!

6月26日の日経新聞のトップに「訪日消費7兆円 車に次ぐ産業に」という見出しで、訪日客(インバウンド)が日本経済を支える柱になってきたことを伝える記事が記載されてました。2024年1月~3月期の訪日消費は年換算で名目7.2兆円で、10年で5倍に拡大しました。主要品目の輸出額と比べると自動車に次ぐ規模になったとのことです。日本が海外に売り込む品目がモノからサービスに変わりつつあるということかもしれません。
ただ、インバウンド対応もオーバーツーリズムという問題を各地で引き起こしてます。私は、高校時代に一年間オーストラリアに留学してました。当然、休みの時はオーストラリアの各地を旅行しました。観光客は多数いらっしゃいましたが、気持ちよく観光することができました。これをオーバーツーリズムとして、迷惑だという対応をされたら、私はオーストラリアに対し、良いイメージを持たなかったと思います。今の日本は、空前のインバウンドブームですが、今こそ、オーバーツーリズム対策をして、気持ちよく、日本の観光を楽しんでほしいと思ってます。リピーターになれば更なるお金を日本に落として頂けます。
前々から思っていることがあります。私は、日立グループに所属していた当時、東京の他、群馬、熊本、鹿児島、福岡に勤務しました。特に熊本、鹿児島の時ですが、東京からの出張者をもてなす機会が多かったです。出張者は、熊本や鹿児島の美味しい料理、お酒を手ごろな価格で堪能できて、とても満足して、東京に帰り、すっかり、熊本、鹿児島のファンになって頂きました。観光でも同じことをしないといけないのかなと思ってます。つまり、各地に外からいらした人たちに対応するコンシェルジェをつくって、その土地の名所、美味しい料理、お菓子、お酒を紹介する人がインバウンドの方々はもちろん、国内の方々にも必要ではないかと思ってます。
その土地に詳しい、訪問客の希望を聞くコーディネーターがいて、費用と日数、年齢等の諸条件を考えた上での観光スケジュールを作り、コンシェルジェとして、お客さんを案内する。例えば、何月何日に東京から鹿児島に2名のお客さまがいらっしゃる。2泊3日でここら辺を回りたい。食べ物は鹿児島名物の料理を居酒屋で食べたいなどの希望を地元に詳しいコンシェルジェが中心になって、観光スケジュールを調整し、ホテル、お食事処、観光地を手配します。そしてこの対応情報を地域で情報共有をして、地域全体でおもてなしをする。当然、その土地にいらしたお客さんは、気持ちよければリピーターになり、また、来ていただける思います。
以上の様に、折角、いらしていただいた観光客に来るな!!とか邪魔だ!!というのは酷な話です。地域全体でおもてなしをする体制を作り、何月何日に何名のお客さんがこの地域に来るという情報をITを駆使して、地域全体で共有し、お客さんに対して実施したことをカルテとして残していく。対応したお客さんの感想も頂けたらもっと良いですね。よく目にする光景ですが、観光地の女子トイレがいつも混んでます。これこそ、その地域のトイレの混雑状況をITで監視し、いまだとあそこのトイレがすいてますという情報を流してあげれば、ストレスを感じなくなるのでは??と思ってます。
昔、鹿児島のホテルで宴会をするときに最初にサービスで記念写真を撮って頂き、帰りに皆さんに配布して頂きました。どってことのないサービスですが、大変気持ちがよく、次もそのホテルを使いたくなりました。人が不足し、サービスにロボットが入る時代ですが、地域全体がコンシェルジェとして、対応できれば、オーバーツーリズムも解消されるのではと思ってます。以上とりとめなく書きました。