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ロボタクシーが都心を走る!!

2025年2月24日の日本経済新聞に「ロボタクシーが都心を走る」という記事が掲載されました。タクシー大手、日本交通の取締役で配車アプリGOの会長を務める川鍋一朗氏がこの計画を進めています。まずは、都心7区でアルファベット傘下のウェイモと組んで、自動運転車両を25台購入して、実証実験をします。当初は、運転席に運転しない人が乗車して対応をする予定ですが、3年後には無人でにして運転をする予定です。ウェイモがアメリカのフェニックスで自動運転をしてから、実に8年遅れで、日本にも自動運転の時代が到来することになる。
無人運転の安全性は大丈夫か??と言う人がいますが、スイスの再保険会社が2024年に調査した結果によると、走行距離あたりの物損事故と人身事故は、人が運転する車両よりも物損事故では88パーセント、人身事故では92パーセント少ない結果がでています。また、先進的な安全システムを装備した有人運転車両と比べても、ウェイモの事故ははるかに少ないことが分かってます。日本で自動運転を導入する背景に、夜間に酔っ払った人が路上横臥してタクシーに轢かれた事故が、2024年のタクシーの事故案件の3割を占めていることが要因の一つになっています。自動運転車はレーザーなどが装備されているので、暗がりでも路上の障害物や歩行者をしっかりとらえて、事故を防ぐことができます。課題もある様です。信号機のない交差点にはいると、どう対応したらよいのか立往生する場合があるとのことです。消防車や救急車が緊急車両として通るときに、緊急を要する車線変更などはまだ対応できていない様子です。ただ、この課題は学習すれば解決する話なので、時間の問題だと思います。
心配なのは、日本の技術が使われていないことです。早く、規制を撤廃して、自動運転のノウハウを日本の企業が蓄積することが大事だと思ってます。現時点で、遅れを取り戻す動きとしては、トヨタが計画しているウーブンシティでの運用です。2025年の秋には、フェーズワンのエリアに360名が移住する計画になっています。このウーブンシティは、東京ドーム15個分の土地を未来都市にして、実際に人が住んで、サステナブルなスマートシティを作ります。車だけでなく、街全体がデジタルで動きます。人の生活をサポートするロボット犬や人をナビゲーションするドローンなども計画してます。空飛ぶ車で東京まで行くとう計画もある様です。また、エネオスが水素をパイプラインで供給する予定です。NTTと組んでスマートシティプラットフォームも作る予定です。民間が街を作っているので、国の規制が無い分、思い通りの実験ができる感じです。期待したいです。
私としては、地方を活性化したいので、地方での自動運転バスの動きが気になるところです。みちのりホールディングは、今月から茨城県日立市の6.1キロメートルの路線で中型バスを走らせるサービスを始めました。最初の1年間は運転席に運転しない人が乗車しますが、1年後には無人運転をするとのことです。小さいですが、こんな動きが大事になると思います。能登半島や人口が減少している地方都市の道路に一定間隔でアクセスポイント等を設置して、自動運転をサポートできる体制が充実すると、世の中がもっと面白くなるなと思ってます。ネットワークは、自動運転の運用にも役に立ちますが、その土地に情報を素早く伝えたり、土地の情報を送れたりするので、いいことづくめですね。そんな未来を追求していきましょう。