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コラム

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基幹システム更新「25年の崖」、生成AIの電力消費問題!!

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  ゴールデンウィークに突入しました。皆様、休日を楽しんでいるでしょうか。日本経済新聞の4月24日版に基幹システム更新問題、4月28日版に生成AIの電力問題が記載されてました。どちらも悩ましい問題であるため、どちらの問題についても考察したいと思います。
まず、基幹システムの更新問題ですが、江崎グリコでシステムの切り替えをした際に、システム障害が発生し、調達や出荷、会計業務が止まりました。新しい統合基幹業務システム(ERP)を全社的に切り替えた時点での発生で、出荷データの不整合が見つかり、出荷再開は5月中旬になるとのことです。グリコに販売委託をしているキリンビバレッジの「トロピカーナ」も出荷停止になりました。このように、普段当たり前に使っているシステムに不具合が発生すると業務が中断して、損失が発生します。グリコの被害が大きいと見るのか、小さいと見るのかは、見る企業によって異なると思います。問題は、システムの見直しをしないで、21年前から同じ基幹システムを使っている会社が、全体の6割あるという数字が、経済産業省が「DXレポート」より発表していることです。これから、金利が上がっていくので、生産効率をあげていかないと、ジリピンになっていまいます。基幹システムを刷新して、周辺システムを効率化し、DXを推進していくしかありません。焦って替える必要はないですが、今から現行システムを分析して、次期システムの検討に入った方が良いと思います。財源は、無駄をなくすことで生まれます。例えば、電気料金の見直しや通信料の見直しなどが上げられます。小さい部分からでもDXが進めば、生産効率があがり、徐々に次期システムの更新に向けての環境が整うと思います。
次に、生成AIの問題です。生成AIはDXを推進する切り札的存在ですが、電力が従来のシステムと異なり、かなり多く消費します。そのため、データセンターの電気料金は、うなぎ上りに増えることが予想されます。日本全体の電力の使用量も大幅に増えることが予想されます。生成AIは画像処理半導体(GPU)で膨大なデータを学習します。大容量サーバを備えたデータセンターが必要になります。だったら生成AIを使わない方がよいではないか?という意見もあると思いますが、競合が生成AIを使って生産効率を上げれば、必然的に追随することになります。日本でも電力の大幅消費は避けて通れない未来だと思います。そして、データセンターへの電力供給が優先し、工場への電力供給が滞る危険もあるのでは??と思ってます。そのような事態になっても、対応できるように蓄電池や太陽光発電をうまく使用する方法を普段から考えておかないといけないです。
今回の2つのテーマは、どちらも重い課題ですが、真正面からとらえて、解決する以外に手はないと思ってます。皆さん、明るい未来に向けて突き進んでいきましょう。

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