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シャープ堺工場跡地の活用!!

シャープが堺の工場での液晶の生産を今年の9月に生産中止にすると発表したのが、5月中旬でした。6月3日には、KDDIと協力して、アジア最大級のAIデータセンターを作る計画を打ち出しました。そして、工場の一部をインテルが半導体工場に転用する考えを打ち出しました。液晶の工場は、半導体の生産に向いている様です。クリーンルームの考え方が同じとのことです。シャープの液晶工場だけでなく、他社の液晶工場も似たようにニーズはある様です。かつて、液晶パネルで一世を風靡した日本企業ですが、ここにきて、半導体工場への転用が俄然、注目されてきました。因みに北海道で工場を作っているラピダスはセイコーエプソンの液晶工場の一部を借りているとのとこです。こう考えると日本のポテンシャルは相当なものです。
そしてここにきて、KDDIの競合であるソフトバンクが、シャープの堺工場をデータセンターにして活用することを6月8日に発表しました。すごい注目度ですね。また、判断が早いですね。このようにシャープの工場が注目されるのは、データセンターや半導体生産の条件が整っているからです。まず、関西は平地が少ないので、広大な敷地を持つシャープの工場跡地は、願ってもいない広い平地だそうです。関西は、これから平地の取り合いになるとのことです。
また、データセンターや半導体工場には電気が欠かせません。電源設備は、液晶を作っていた関係で高圧の電気設備が十分に揃っているとのことです。そして、一番の注目は、大都市に近いことです。このニーズを満たす敷地は滅多にないとのです。
以上のことを考えると、シャープの堺工場だけでなく、その他の土地についても、ポテンシャルがかなりある様に思えます。現在。なんとなく、日本は混乱して、停滞しているように見えますが、キチンと整理をして、課題を解決していけば、日本経済は伸びると思います。
現在好調な自動車の輸出が、今後、伸びなくなるのではないか?と不安視されてます。EVになると中国企業とアメリカのテスラが優位に進めてます。最近、思うのですが、彼らの考えは手離れを良くして、ビジネスをまわすことです。価格を安くする代わりに、比較的壊れやすい危険性を秘めてます。私もビジネスをする上では、この考えは正しいと思ってました。
しかし、持続可能な社会(SDGs)の考えが浸透し、使い捨て文化が否定されつつある今、安かろう、悪かろうは否定されてます。従来、コストが掛かりすぎると否定されていた壊れにくくて長く使える製品が、ここにきて売れ出すと思います。EVの場合、ソフト開発が大事ですが、バージョンアップができれば、車体のつくりをしっかりさせて、壊れにくいハードを作った方が長い目で見たら、市場に評価されると思います。
日本製EVは、中国車やアメリカ車に比べて、高いけど、丈夫だという評価が大事だと思います。あまりにも高いのは問題ですが、多少高い程度なら、勝てると思います。そして、殺し文句は永久保証だと思います。1回買えば、その製品の部品の供給を保証する。製品を新しくする場合でも、部品の互換性を保証すること、システムを入れ替えれば、車体はそのままにして、乗ることができる。このコンセプトがいま求められているのではないでしょうか。全体を変えるのではなく、悪くなった部品だけを変える考えです。世界に修理ができる体制をいかにつくるかです。
日本が、市場に残る方針が見えてきました。ワクワクしてきました。