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コラム

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システム障害の影響について考える!!

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  7月19日にクラウドストライク製セキュリティソフトのWindows版のアップデートでバグがあり、世界では、実に2,900万社の顧客のシステムに障害が発生しました。このセキュリティソフトは、エンドポイントセキュリティと呼ばれ、パソコンやサーバの異常を常に監視する最新のソフトウェアです。最近のセキュリティは、外部から侵入された場合の対応策を考えており、ネットワークの内部で異常を検知して対処する仕組みを取り入れてます。
 今回、驚いたのは、クラウドストライクのセキュリティソフトは、WindowsOSの中枢部分で動いているということです。当然、バグがあれば、OSにまで影響を及ぼします。マイクロソフトのバグ対応は、冷たい対応で有名ですが、もはや、別会社のソフトウェアだから、知らないとは言えない状況です。
 日本では、日本航空の予約サイトが動かなくなりました。アメリカでは、テスラ社の工場が動かなくなったとのことです。その他にもアメリカの大手銀行の送金システムやアマゾンの配送システムなどにもバグの影響があり、世界中で障害が起きてます。
 ひとつ心配なのが、電力システムです。このシステムへの影響は、公表されていないですが、無傷なのでしょうか。停電は起きていないのでしょうか。電力システムは、止まってはいけないシステムです。電力システムの先には、データセンターがあります。日本としては、この2つを死守しないと、日本経済がおかしくなります。
 今、大規模な電力量を必要としている地域は大都市の他、半導体の一大生産地になった九州と北海道です。九州と北海道では、森を切り開くのではなく、空き地と屋根を有効利用して、太陽光発電、風力発電、地熱発電などの自然電力の発電を盛んにして、半導体工場やデータセンターの電力需要を賄ってほしいところです。山肌を削って、太陽光発電を作っている業者がいますが、土砂災害を誘引する危険性があり、望ましい状況ではありません。蓄電池も欲しいところです。
 九州や北海道は、基本的にグリーン電力を供給する体制を今から整えることが大事だと思います。中長期計画で電力の供給、水の供給、人員の育成などを実施していかないと、世界の流れから遅れてしまいます。理想としては、先頭を走りたいところです。
 また、これからの農業や牧畜業は地産地消が大事です。農業は肥料、牧畜業は餌を輸入に頼っている関係で、円安のため、業者は苦しくなってます。一部の業者では、肥料を同じ地区内から調達したり、餌を地域の農業関係者から入手して、やりくりしているみたいですが、このやり方を全体的な仕組みにして、多くの業者が一緒に対応しないといけないですね。電力も地産地消が理想です。石油、石炭、天然ガスでの発電は、限界です。デンマークの様にその地域の力を電力に変える自然電力でやっていける工夫をしましょう。地域で発電すれば、その分安く農畜産物が作れます。
 システム障害が、グローバルに影響を与える時代です。障害や災害が起こった時は、しばらく、グローバルな世界から切り離して、混乱なく、普段通りに仕事ができることが大事ですね。会社で言うところのBCPというものです。地球温暖化で予測不可能な災害が起こってます。これにシステム障害をはじめ、サイバー攻撃がある場合は、自分のところのネットワークを遮断して、守ることが大事です。難しいテーマですが、今回のシステム障害で、グローバルから引き離しても、自分たちだけで生きていける準備が必要だということを痛感しました。

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