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コラム

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千葉県印西市にデータセンターが集中!!

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 千葉県印西市にデータセンターが続々と建設されてます。地盤が固いのかなと思いますが、それだけが理由では無い様です。印西市では、1960年代に30万人分の住宅供給を目指す「千葉ニュータウン」を造成する計画がありました。1991年のバブル崩壊で開発は頓挫し、供給量は3分の1の10万人規模にとどまりました。そのため、東京電力が当初の計画に従って作った大規模な送配電網が、千葉ニュータウンの規模に不釣り合いに残りました。実は、この送配電網がアマゾン・ウェッブ・サービスやグーグルなどの巨大IT企業を引き付けている要因です。
 現在、印西市では、AWS、グーグル、オラクル、三井物産など、国内外を問わず、データセンター関連の求人があります。データセンターができると地元の雇用が増える構図が出来上がりつつあります。印西市の場合、バブル期に作った財産がここにきて活かされてます。また、印西市は、東京、神奈川、埼玉にも近いので、丁度よい位置なのかもしれません。
 他の地域でも、地盤が固くないといけませんが、大規模電力(グリーン電力)の供給や送配電網の整備を実施すれば、データセンターを誘致できる条件が揃います。
 九州や北海道は、半導体の工場ができるので、半導体関連の人達が多く住むことになり、地域の人口も増えていると思います。半導体は水があるところが適地ですが、九州や北海道でデータセンターの適地を見つけるのも、面白いかもしれません。北海道では、電気代を安くするため、冬に積もった雪を地下に保管して、夏の冷房に使うことをしているデータセンターがあります。各地域で特色を出して、こんなデータセンターが出来ますと、アピールをしたら、地域活性化につながると思います。日本中に通信網が整備されれば、どこにデータセンターがあって、どこで働いていても、関係ありません。
 逆に通信網の整備をケチってしまい、整備をしなかったら、その地域の将来はどうなるのでしょうか。私が日立に勤務した時代は、東京の部署で働いてた時の方が、予算の規模、達成率が格段に違いました。ある意味で、サラリーマンにとって、東京の方が働きやすいのかもしれません。地方では、予算の規模と達成率に毎年苦しめられました。ただ、いつまでも大都市が稼げる地域だとは限りません。一部例外はありますが、自治体のシステムは2026年3月までにクラウド上に乗ることになります。クラウドは、どこからでもアクセスできる利点があります。大都市にいなくても仕事ができる時代が来つつあります。このような流れは、世界的な流れで、大都市優位がずっと続くのではなく、次の時代は、大都市と地方都市の交流が日本を発展させていくと思ってます。そして、ポテンシャルは、地方にあります。通信網や電気を整備しなかった地域は、ポテンシャルを活かしきれず、取り残されることは必至です。
 地方が大都市に対抗するには、アメリカのシリコンバレーの様な、自由な発想で会社を設立できる環境を整えて、若者を集めると良いと思います。通信網や電源の整備をして、若者が働きやすい環境を作りましょう。また、持続的に人を増やす必要があります。シリコンバレーの供給源がスタンフォード大学であるのに対し、例えば、九州なら、九州各県にある大学と協力するのが良いと思います。世界の人材を呼べる環境にしたら、もっと良いです。今は、いろいろなことを整備することが多いと思いますが、方向性をはっきりして、若者にその地域の魅力をアピールして、その地域に住んで働いてもらいましょう。少子高齢化対策は、地方を充実させることだと思います。皆さん、明るい未来を作りましょう。

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