記事公開日
最終更新日
地域通貨 デジタルで再起!!

9月28日の日経新聞の記事に、「地域通貨 デジタルで再起」という題名で特定エリアで流通する地域通貨が広がりつつあるということが記載されてました。2000年代には紙による発行が相次ぎましたが、現在は、利便性が高い電子方式に移行しています。デジタル地域通貨の2023年度末の発行数は、2019年度の7倍に増えてます。2019年度は、30種類の地域通貨が、2023年度には230種類まで増えてます。都道府県別では、福岡が26種類とトップです。種類というとわかりにくいですが、26地域が独自の地域通貨を流通させているということです。
実は、私も以前、ある自治体に地域通貨を提案したことがあります。地域通貨の良いところは、地元で消費されることによる住民の購買データ他が手に入り、次のアクションをその地域で考えられること。また、ポイントとして貯めて頂き、地域通貨に換金することもできます。私が考えたのは、地域の住民が、一日、1000歩、歩いたら1ポイントを渡す。ラジオ体操に参加したら1ポイント渡す。子供が老人の世話をしたら5ポイント渡すなどポイントを渡して、積極的に住民同士のコミュニケーションに地域通貨が入っていけることです。また、〇〇payなどの会社の通貨を使うと、お店は手数料がかかります。地域通貨にすれば、手数料はかかりません。地域の人たちが健康になり、地産地消ができれば、いいことづくめです。自治体も住民が健康になり、医療費の削減が見込まれると思います。そのため、地域通貨への支援が可能だと思います。
だらだらと書きましたが、地域通貨はいいことづくめだと思います。スマホが普及した現在、デジタル通貨を各自治体で発行しても良いのでは??と思った次第です。基盤となる組織さえできれば、自由な発想で広がっていくと思います。特に商店街は従来、お買い物ポイントカードを発行してましたが、デジタル地域通貨のポイント機能に変えて、ポイントもデジタル通貨に換金できる仕組みにすれば、ますます商店街で買う人たちが増えると思います。商店街に来たら1ポイント、商店街のイベントに参加したら5ポイントもらえるなどのインパクトがあることをすれば、活性化すると思います。
先行している前橋市は、地域通貨「めぶくPay」を発行してます。お店ではℚ℞コードを読んでもらって決済します。支払額の3%がポイント換算されます。「めぶくPay」の運営は、前橋市、群馬銀行、日本通信が設立した「めぶくグラウンド」が担ってます。加盟店からは手数料は取りません。前橋市は2024年度は、2億円を予算化してます。2023年12月に始まったばかりですが、2024年9月には、約1万9千人が登録してます。加盟店は1300店を超え、累計決済金額は、17億円に達したとのことです。前橋では、集めたデータで人の流れをつかみ、交通政策に利用する予定です。また、今後の出店計画の支援をしたいとのことです。
観光都市なら、駅や観光案内で地域通貨を買って頂く拠点を作り、その街での消費は地域通貨を使用して頂くようにすればよいと思います。換金額は、お得感が必要だと思います。例えば、現金1000円を地域通貨1200円と同等にするというのはいかがでしょうか。地域通貨はその街でしか使えないので、観光客が地域通貨を使い切らなかったら、家に戻った時にその街の地域の物産を出店しているwebサイトに来ていただき、残った地域通貨をそのサイトで使って頂くのはいかがでしょうか。その街の物産が気に入れば、リピーターになると思います。
上記の様に、地域通貨には夢があると思います。皆さんの街でも地域通貨を始めましょう!!